Redhat Enterprise Linux/3/thread の変更点


* Redhat Linux/Redhat Enterprise Linux/3/thread [#fd8dad50]
* Redhat Enterprise Linux 3 - thread [#t7f84142]

Red Hat Enterprise Linux 3 には、Linux用の新しいPOSIXスレッド実装の~
Native POSIXスレッドライブラリ(Native POSIX Thread Library - NPTL)が含まれます。~
このライブラリはパフォーマンスの改善とスケーラビリティの向上を提供します。~
~
このスレッドライブラリは古いLinuxThreads実装とバイナリ互換を持てる様デザインされています。~
但し、LinuxThreads実装が POSIX基準から離脱する部分に依存するアプリケーションには修正が必要です。~
注意に値する差異には次のような項目があります:~
-信号処理は、スレッド単位信号処理からPOSIXプロセス信号処理へと変更されています。
-getpid()は全てのスレッド内で同じ値を返送します。
-pthread_atforkに登録されているスレッド処理は、vfork()を使用中なら実行されません。
-マネージャスレッドがありません。~

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NPTLで問題がある既知のアプリケーションは次を含みます:~
-Sun JRE バージョン1.4.1以前のもの
-IBM JRE~

~
アプリケーションがNPTLで正常に動作しない場合は、次の環境変数を設定することにより、~
古いLinuxThreads実装を使用して動作できるようになります。~

 LD_ASSUME_KERNEL=<kernel-version>

以下のバージョンが利用可能です。~
-2.4.19 ? フローティングスタックを持つ Linuxthreads
-2.2.5 ? フローティングスタックを持つ Linuxthreads

errno、h_errno、_res、を使用するソフトウェアは、使用する前にそれぞれ適切なヘッダーファイル~
(errno.h、netdb.h、 resolv.h)を#includeしなければなりません。~
しかし、ソフトウェアが調整されるまで、回避方法としてLD_ASSUME_KERNEL=2.4.19を使用することができます。~